「水平線の引き方」を本質的に理解する

動画のアウトプット部屋

水平ラインを引く目的

水平線を引く基準として、多くの方が高値安値を意識しながら引いていると思いますが、見える化においては、前回までにお話ししたダウの本質である「注文の集中」をより見える化するためです。
ですから、ダウをより深く理解していくとで水平線を引く固い地盤が見える様になり、逆行することが圧倒的に少なくなります。
今回は、そんな効果的な水平線が引けるよう解説していきます。

水平ラインの視覚的効果

では、以下4時間チャート上に水平線を引いて行きます。
まず一般的な戻り高値・押し安値を基準に水平ラインを引くと、下の図の様になると思いますが全てが効果的とは言えず、多すぎるラインは心理的抵抗になってしまいトレードにおいて逆効果にしかなりません。

では、チャート右端の時点で実際に注文が集中している水平線どこか?
というと、この時点で注文が集中している所は下の図の所だけとなり、
圧倒的に少なくなります。

つまり、水平ラインを引く上で意識すべきところは過去でも未来でもなく

現時点のポジションの総数

を意識した「注文の集中」のある所なので、引くべき「押し安値と戻り高値」は基本的には1つずつでいいんです。

一例として、上の図の黒矢印の時点ではオレンジの水平ラインに注文の集中がありましたが、この水平線を下抜けたことで注文の集中は既に解消されたため、その後は引いておく必要なくなったと言う事です。

反対に過去に意識されていた水平ラインを引く例としては、
上の図の真ん中にあるラインのように、過去の反発の形跡から売り注文と買い注文比率が分岐している俗に言うレジサポラインですが、チャート右端の時点で上と下に引いたような4時間トレーダーの殆どの注文が存在している平行ラインほどは多くの注文の集中は存在してません。

また上の方にあるのは日足の水平ラインですが、上位足の節目になるほど注文数も多くなるためかなりの確率で反発します。
ただ4時間足とは時間軸が全然違うため値幅が出やすくなるので、この様にエリアで引きますが、これをチャートで見ると基本的に実体の先とヒゲ先に引くことが多いです。
ですから、下位足では上位足節目を明確に定義しにくくブレイクしてもすぐ髭で戻されやすいのも理解できるかと思います。

以上の様に、水平ラインを引く目的は「押し安値・戻り高値」にただ抵抗帯として引くのでなくポジション総数時間軸の要素を加味していくことで、
より注文の集中を見える化することが出来る様になります。

そしてポジションの総数を加味することで、上の図の真ん中の水平線の様に赤丸の安値にある注文の集中を割ったことで、買いの損切りと新規の売りが入り、また売りの利確で一旦水平線まで戻ってから更に多くの新規売りが入ることで、 ダウ理論として「安値を割ったら、高くなると売られ易くなる」というトレンドが発生する仕組みを、より理解することができます。

またトレンドが継続する要素としてフィボナッチ比率と呼ばれる押し目や戻り目のポイントを見極めるテクニカル指標がありますが、これは上の図の様な下落トレンド継続の場合は、戻し目の値幅が38.2%、50%、61.8%あたりで止まることが多く、それ以上戻してしまうとポジションの総数が買いに傾き始めるので下がりにくくなってくると言った感じです。

このように、フィボナッチ比率の数値自体も結局はポジションの総数から変化するので、あまり細かな数値にこだわらなくても、大きく戻してた場合などは売りより買いのポジションが多くなったなと判断して、トレンドが終わってくる可能性を示唆できることの方が大切です。

このように、平行ラインの上と下に存在する各時間足のポジション総数注文の集中を理解することで、テクニカル指標にたよらなくてもより効果的なラインを引くことが出来る様になってきます。

まとめ

これまで4回に渡ってお話してきた、実践ダウ理論と水平ラインのテーマがFXにおいて最も重要な要となる部分なので、ぜひ繰り返し腑に落ちるまで頭に叩き込んで行ってください!!

今回も最後までご覧いただき有難うございますm(__)m

より詳しく知りたい方へ

以下の動画で今回の内容をより実践的に詳しく解説していますので是非ご覧になってみてくださいね!  

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