はじめに
前回に続いて今回は移動平均線を使って資金の波を見える化していきます。
エントリーする時に今どの時間足の波が出ているのかが分かれば、
・伸ばしすぎた挙句に利確できず利益を大幅に減らしてしまった。
・伸ばせる所なのにビビって少しの利益だけで逃げてしまう。
などの決済判断ミスを防ぐことができる様になります。
では、まずは移動平均線について今までのおさらいをしていきます。
①まず移動平均線を使う目的は第一に「売りと買いのエリア」で考えることですが、
買いのエリアならどこでも買ってもいいと言う分けでなく、
一番大切なのは常にダウの法則にしたがって安くなった押目を狙って行くことが基本なので、
テクニカル分析が目的になってしまわない様に注意する必要があります。
MTF分析でエントリーポイントを探す
では実際の押目や戻し目はどう判断するのか?と言えば、
下の1時間足チャートのように「短期と中期がクロスした最初の押し戻しが3波になりやすい」という事を、移動平均線はパッと見で分かりやすく示してくれます。
①では短期MAが中期MAを下抜けたことで20期期間の平均が75期間の平均を下回ったことを示しておりポジションが売りに傾いてきたことを示してますが、ロウソク足も安値を切り下げこの後
「戻り売りがきそうだな」と高くなって獲物が現れるのを待つことができます。
②そして短期が反転とともに、ロウソク足も節目と中期移動平均線にで何度も反発して上に行かない確認をしながら注文の集中を形成し始めます。
③その後1時間足では高値を切り上げますが4時間では3波の起点となりうる節目を背に2番天井を作り1時間ネックライン割れとともに短期にグランビルして戻り安値も割って下落して行く様子が分かります。
ですから移動平均線の使い方として細かな設定期間などの数値に意味があるのではなく、移動平均線から見て優位性がある所でダウによるチャートパターンが出ているから意味があるということです。
そして次に、移動平均線を使って「どの波を取りに行っているのか?」という
波をつかむ感覚
を身に着けていきます。
この移動平均線の感覚を覚えることで、狙った時間足のトレンドの根っこからエントリー
して、ポジションんを最大限伸ばしきることが可能となってきます。
では下の4時間足チャートで見ていきましょう。
①は短期MAが中期MAを下抜けてダウが戻しを付けたところで、戻り売り3波の獲物が現れやすいところを表してますが、その後押し安値を割りトレンド転換シグナルが出たあと大きく下落するとともに、中期・長期MAもともに下に傾きパーフェクトオーダーとなっていることがわかります。
②つぎに短期MAが上に傾きダウも高値を切り上げ一旦上昇が終わりますが、既に上位足の強い売り圧があるため③再度安値を切り下げ短期MAもグランビルして下落5波目大きく下落している様子が分かります。
つまり中期・長期MAにより上位足の資金が付いて来ることが分かるので、環境足の波の下落トレンドが続きやすいのもあらかじめ分かるので、ビビり決済も減り短期MAの反転から反転までを目安にシッカリと環境足の波を伸ばすこともできる様になります。
なぜ反転から反転までかと言うと移動平均線は値動きを平均化したものなのでダウをシンプル化したものだから。ですから大事なのはあくまでもダウの値動きから注文の集中を見つけることで補助として移動平均線を使うようにします。
MTFでトレンド継続を取りに行く
では次に、上のチャートで②~③の間でオレンジ色の◯で囲った場面を見てみますと、日足節目をしっかり割りでレジサポしており、ダウ理論においても高値を切り下げると安値を切り下げトレンド継続する前提でプライスが動き出すため、短期MA反転から下落を取りに行きたいところですが、環境足では既にトレンドが出て値幅も伸びた状態なので、その後安値を割ってトレンドが継続しない場合が考えられます。
しかし一つ時間足を落とした上の15分足チャートでこの部分を見てみると、ちょうどこれからトレンドがスタートする段階なので15分ネックライン割れからエントリーをして◯で囲ったMA反転①から反転②までは伸ばせる可能性があり、仮に1時間の押し安値を割らずに反転し環境足の調整期間に入った場合でも早めに逃げることができるので損少利大でリスクリワードが良いトレードが可能になります。
まとめ
このように移動平均線はこの様に「ダウ」をシンプル化してくれます。
例えば1時間の20MAレベルで安値を切り上げてきたなら4時間レベルのレートでも安値を切り上げてきたということになり、4時間の資金がついてやすい相場になったことが分かります。
ただし設定値を自分でいじれる以上絶対的なものではなくダウに優位性があるところでテクニカルが出てるから意味があるため、補助的に使うことが大切だということを押さえておきましょう。
あくまでもトレードにおいて大切なのは「ダウとエリオット波動」における高安値の更新が何よりも重要です。
そこにMTF分析における大きなメリットである、どの時間足の波が伸ばせるか?を入る前から把握することできるため、
トレンドのこれから伸びるところを根本から狙って取りにいくことが可能となってきます。
しばらく放置しても大丈夫な日足4時間足の資金が入ってきやすいところか?常に見ていなければならない短期足の資金しか入ってこないところなのか?
エントリーする前にどの時間足のトレンドを取っていきたいのかを明確にして、一度エントリーしたのであればその波を伸ばしきるという覚悟でポジションを持ち続けることできる様になります。
これら波の感覚を身に着けて行き資金が入ってきやすいところだけ狙っていくことで、アリエンやビビり決済テールイベントを徹底的に排除して
資金効率の良いトレーとができる様に日々の筋トレで試行体験を重ねていきましょう!!
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
より詳しく学びたい方へ
上記の解説につきましては以下の動画にて多くの実例とともにより実践的に詳しく解説されてますので是非ご覧になってください。
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